his story - 05.Mukuro


何処までも何処までも続く道
その道を阻むものは何もない

それがたとえ“死”であろうとも
僕はその道を独りで歩かなければならない

ずっと、ずっと、ずっと

それでいいと思っていた

それでもいいと思っていた


なのに


後ろで誰かが呼ぶ音が聞こえて


初めて僕は後ろを振り向いた





“僕を呼ぶのは誰の紡ぐ音ですか”

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